こんにちは!今回は「オリーブの木」代表の方の著作を読んでみました!
こんにちは!今回は「ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機」の内容とレビューを記載したいと思います!著者は政治団体オリーブの木の代表である黒川敦彦さんです。元々、新エネルギー分野で産業技術総合開発機構の研究員だった方で、ベンチャー支援などに携わっていた方の本となります。孫正義さん率いるソフトバンクの問題点をメインに、日本の名だたる企業・銀行の問題点を鋭く指摘している良書だと思ったのでまとめてみました!では内容となります↓
リーマンショック級の金融危機の可能性
本書では、日本の有名企業の危機的状況や銀行や地方銀行が、アメリカのゴールドマンサックスをはじめとする投資会社から、多額のジャンク債を購入してしまっていることを指摘しており、現在の状況がサブプライムローン問題に端を発したリーマンショックの状況に酷似しているとして、資本主義の暴走とその行き過ぎが、リーマンショック級の金融危機をもたらす可能性があることを指摘しています。まずはソフトバンクの投資会社への変貌から話を進めています。
現在のソフトバンク=投資会社
本書では、ソフトバンクは投資会社へ変貌してしまったとしています。具体的には、「WEWORK」、「uber」、「YAYO」などのAIの活用を謳ったベンチャー企業へ巨額の出資を繰り返しており、ことごとくその投資に失敗していると指摘しています。ビジョン・ファンドと言われる将来有望なベンチャー企業への投資の代表例である「WEWORK」に至っては、1度も黒字になっていないのにも関わらず、時価総額が6兆5000億もあるというバブルの後、経営者の奇行なども取りざたされた結果、公開価格の見積もり額が9000億円以下に急減するなどの影響もあり、その有利子負債額は18兆円まで膨れ上がっており、このままでは破綻するのではないかと心配されています。
ソフトバンク→ヤフー→LINE→みずほ銀行
ソフトバンク傘下のヤフーはLINEと業務提携しており、そのヤフーはZOZOを買収しています。さらにそのソフトバンクに多額の融資をしているのがみずほ銀行だとしています。先述の通り、多額の借金を抱えた投資会社へと変貌したソフトバンクですが、仮に現在の超低金利ではなく、何らかの金融不安により、金利が上昇すると借入金の負債はどんどん大きくなり、大変危険な状態になると指摘しています。それに関連して、ヤフーをはじめソフトバンク傘下の企業及び銀行も多額の負債を抱えてしまう可能性があることも併せて指摘されています。
ジャンク債を買いまくるゆうちょ銀行、農中銀行、地方銀行
現在金融の世界で最もリスクの高い金融商品として挙げられるのが「CLO」と言われる商品です。これは、高リスク企業に対する貸出をもとにした金利の高い金融債権のことだとしており、このジャンク債を世界でもっとも保有しているのが、農林中央金庫で7兆9000億円を保有しているとされています。また、ゆうちょ銀行は1兆5000億を保有しており、アメリカ政府の圧力により、政府系の金融機関がハイリスクの金融債権を大量に保有していると指摘しています。
さらに驚くべきことに、地方銀行も、横浜銀行、千葉銀行、福岡銀行以外の銀行も、このジャンク債を大量に購入しており、金融危機が起きた場合の損失約106兆円(日本の全銀行の貸出金の総額は575兆円)と試算されており、ほとんどの地方銀行が債務超過になるとしています。
サブプライムローン問題と同じ傾向
本書では、以上のように、2008年に発生したサブプライムローン問題という、返せる見込みのない顧客に多額のローン契約を結ばせて、そのリスクが大きい債券をまとめて、金融商品として売り込んでいった結果、ある時点でこれらの金融商品が爆発し、債券を保有している人の資産が一気になくなってしまったのが、リーマンショックでした。重要なのが、この傾向が先述の通り、現在のCLOという危険な債権が大量に市場に出回っており、その債権を大量に保有してしまっているという点が、サブプライムローン問題に端を発した、リーマンショックにとても酷似していると指摘しています。
対策
対策としては、あらゆる金融資産をできる限りいろいろな投資対象に資金を分散しておくことを進めています。また人間が生きていくために必要なものは不変であり、その部分の需要はなくならないとしており、自ら考え行動する自律した仲間が必要だとしています。
ソフトバンクがこんなことになっているとは。。。
球団はどうなるんだろう。せっかくダイエーから変わったのに。。
この状況で親会社になってくれる会社なんてあるのかしら。
プロ野球も今までのような高年俸ではなくなっていくかもしれませんね。
野球は平和だからできるんですよね。。
ソフトバンクには、球団を大切にしてほしいと切に願います。
書評
本書で、はじめてCLOという存在を知りましたが、よくわからないアルファベット三文字には要注意と指摘しています。MMT理論もそうだと思っていますが、昨今はよくわからないものに価値がついてしまっていると言えそうです。ソフトバンク、みずほ銀行、地方銀行がここまでひどいとは思いませんでした。アメリカの圧力って相当なものなんだろうなと推測します。 はっきりいって、今の時点で最悪を考えると、「コロナが続く→モノ・サービスが売れない→雇用が減る→所得が減る→日本銀行が紙幣を余計に刷る→政府が国債を発行して日銀に買ってもらって、その売ったお金を財源にしてばら撒く」という貨幣の価値がどんどん下がっていきそうな気がします。これがいつまで続くのか不安でしょうがないですが、一旦、2024年の新円切り替えと同じタイミングで、円が暴落し、日本の借金約1100兆円、ソフトバンクの借金などがなくなるような気がします。その後、ベーシックインカムなどが導入されるんじゃないかなと思ってきました。これは別記事でも書きたいと思っています。全く不安でしょうがないですが、感染に気を付けつつ、今出来ることをしっかりやっていきたいですね。では、今回は以上となります!最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。ではー。
わたくし(ベイファン)
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