今回は「働き方」の本を読んだので、まとめてみました!!
〇こんな方にオススメ
・新しい働き方の概念に興味のある方
〇本書のゴール
・モジュール型ワーキングという概念を把握して、実践できるようにする
こんにちは!今回は「社畜もフリーもイヤな僕たちが目指す第三の働き方」の内容とレビューを記載致します!著者の佐藤さんは多摩美術大学教授の方で他にも作家、研修講師など様々な肩書をもっている方です。著者の働き方に関する概念は読んでて面白かったので一読する価値ありです。では内容↓
モジュール型ワーキングとは
本書ではまず、会社員について多くの職業人生が組織に奪われているとして、個々人が自分にピッタリの働き方を模索して、自分に組み合わせることで職業人生を幸せなものにしていく方が良いとしています。ではどうするかと考えた時に、という概念を紹介し、自分自身を会社として経営するべきだとしています。考え方としては、
仕事=モジュール(構成要素:働き口)
として、モジュールA、B、Cを組み合わせることで、時間、収入、やりがいを個々人でバランス良く調整することができ、幸福な職業人生を送ることができるだろうとしています。
モジュール型ワーキングのメリット
主に以下の4点をメリットとして挙げています。
①リスク回避=チャンスメイクになる
②やりたいことや夢に近付ける
③自分の知らない世界を経験できる
④職業人生を能動的なものから主体的なものへ変えることができる
この中で、本書では大前研一さんの言葉を引用しているように、「会社員は言われたことはやる、言われないことはやらない、という思考・行動パターンが習慣化する」ことを指摘しており、この概念を取り入れることで、受動的態度から能動的態度へ変えることができるとしています。
どうやってモジュール型ワーキングを実践するか
①事業ポートフォリオの考え方の導入
適切な組み合わせに力点が置かれており、むやみに多角化しないことを前提に、「大きなリスクを避けてある程度の収益を確保しながら(リスクヘッジ)、大きなリターンも期待する(チャンスメイク)」というバランス重視の考え方でモジュールを構成するべきだとしています。
例えば、私の場合、モジュールA会社員(80%)、ブログB(20%)で自分で仕事量を調節し、本業の質を保ちつつ新しいことにリスクヘッジしながら取り組む感じですね。
お前の例は参考にならん!ちゃんとした例を私は聞きたいのだが。
うわっ、びっくりしたー、いきなり出てこないで下さいよ。わかりましたよ、著者の例を出しますね。
少し脱線しましたが、著者の例ですと大学教員70%、執筆・講演・研究講師、企画・コンサルのその他各10%×3としています。ポイントは、自分で仕事量を調整し、やりがいも保つことだとしています。
また、本書では、クラウドソーシングで仕事も見つけられるのでまず試しにコピーライティングでもいいからやってみることをススメています。
②SWOT分析で自分の強みと弱みを分析する
強み、弱み、機会、脅威の4つの要素を自分にあてはめて分析し、さらに2つのグループに分類して考えるべきだとしています。
例えば、「強み」に関しては「数字に強い」、「人事のエキスパート」、「英語が堪能」、「大企業での勤務経験がある」などを挙げており、自分の持つプラスの要素、好都合な要素を挙げることとしています。
「弱み」に関しては、「はっきりした専門性がない」、「数字に弱い」、「やりたい仕事についての経験がない」などを挙げており、自分の持つマイナスの要素、不都合な要素を挙げることとしています。
以上の内部環境を分析したら、次に外部環境である「機会」と「脅威」を分析します。具体的には、世の中の動向、仕事の発注先としています。
例えば、「機会」に関しては世の中に存在するプラスの要素を自分の強みと結びつけることとしています。英語が強みの人は世の中のグローバル化は強みとなります。
「脅威」に関しては、世の中に存在するマイナスの要素です。今で言えばコロナウイルスの影響で飲食・観光・航空業界が軒並み売り上げが大幅に下がっていることなどが挙げられます。つまり、どんどん仕事の発注先が減っていると考えられますね。
これら4つの分析が完了したら、内部環境と外部環境を掛け合わせます。掛け合わせ方としては、
・「機会」を活かすために自分の「強み」をどう活用するか→モジュールの可能性を考える
・「脅威」を回避する為に、自分の「弱み」をどう補強するか→努力の方向性を考える
最終的には、モジュールの可能性と努力の方向性まで考えることを本書では推奨しています。
③目指すべきタイプを知る
本書ではモジュールのタイプを4つに分類しており、
1、専門性追求拡張タイプ
→専門性を軸に手広くやっていくタイプ
2、本業キープ拡散タイプ(筆者該当)
→本業キープで全く関連性のない領域に興味・関心を拡散し、新たなモジュールを作っていくタイプ
3、憧れ中心下支えタイプ
→例えばカフェ開きたい人が、本業を下支えしながら、土曜日だけカフェでアルバイトする人など夢・目標を軸にするタイプ
4、テーマ中心雑食タイプ
→自分の設定したテーマにつながりそうなものを雑食的に取り組み、複数のモジュールをもつタイプ
に分けられるとしています。また、これらタイプは状況に合わせて可変可能だとしています。例えば、プロ野球のスタッフになりたい人が夢を叶えたあと、野球をテーマに雑食的に仕事に取り組んでいくことも可能であり、上記のタイプでいうと、3のタイプから4のタイプへの変化ということになります。
④PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)を活用する
PPMの考え方を応用して、MPM(モジュールポートフォリオマネジメント)の考え方を本書では紹介しています。
・「花形モジュール」:収入が多く、今後のびしろ、やりがいも期待できるモジュール
・「金の成る木モジュール」:今後の期待値は少ないが、生活のベースをなすモジュール
・「問題児モジュール」:今後の期待値は高いが、現状の収入は少ないモジュール
・「負け犬モジュール」:いずれは手放すモジュール
これを、現状を分析し、将来を設計することで、目指すべき具体的な方法を見つけることができるとしています。
各タイプのキーワード
本書では各タイプの事例を挙げていますが、今回はタイプのキーワードを載せておきますね。
1、専門性追求タイプ=専門性に対する強い意識がモジュールを作り出す
2、本業キープ拡散タイプ=趣味を仕事に本業とのシナジー効果を目指す
3、憧れ中心下支えタイプ=夢を叶えた後も常に変化する勇気をもつ
4、テーマ中心雑食タイプ=多芸は身を助けるを念頭に身軽に動く
注意点
本書では注意点として、人生は総合点という考え方の下、「収入の確保」×「やりがい」×「働き心地」の3つのポイントを挙げており、この3つのバランスがモジュール型ワーキングに必要だとしています。
例えば、組織への帰属意識が保ちにくいので、①孤独に陥りやすい点を挙げており、コアコミュ二ティをもつことの重要性を記載しています。コアコミュ二ティをもつことで安定したアイデンティティを保つことができるとしています。
筆者の例を挙げるとすれば、草野球チームとソフトボールチームとの交流が今のところのコアコミュニティですかね。皆さんもコアとなるべきコミュニティは誰でもあると思うので探してみましょう!本書では職場はあくまでサブコミュニティ程度に把握しておくと良いとしています。
また、②波にうまく対応するべきだとしています。良いときと悪いときは必ずあるのでフレキシブルに対応するように心がけるべきだとしています。
いかがでしたか?考え方としては素敵な考え方だと思います!
実際にやってみると難しそうだけどな。
で、わたくしくんはモジュール何個あるんだ?
えっと、、、2つくらいです。(ボソッ)
少なすぎる!!モジュール増やしてから出直しこい!!
はい!頑張ります!!

書評
本書のおわりの項には、大切なことは、ニコニコ働けることが一番と記載されており、こういった考え方を実践することが目的ではなく、あくまで手段として取り組んでいければなと思いました。出版年が2014年と6年前でわりかし古いのですが、参考となるべき考え方と評価できる内容であったと思います。筆者は本業キープ拡散タイプなので、これからもモジュールを増やしながら頑張れればいいなと思います!今回は以上となります。最後まで読んでいただきましてありがとうございました。ではー。
「どこでも誰とでも働ける12の会社で学んだ”これから”の仕事と社会のルール」
わたくし(ベイファン)
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